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2004.08.04

少子化対策と人口減少適応の同時展開

  今朝の日経本紙「経済教室」は少子化の話。
  人口減少は国力低下を招くこと、少子化抑制戦略と人口減少適応戦略の同時展開が必要、という説には賛成。で、とりあえず内容の骨子をメモ。

少子化抑制
 原因
  1.女性の社会参画、子育ての機会費用増大
  2.経済停滞で若年層の経済状態悪化
  3.社会慣行による女性の子育てコスト押上げ
 対策
  1.子育てに経済的なインセンティブを与える政策(税制)
  2.高齢者から若年層、子育て層に政策資源をシフト
  3.数値目標設定

人口減少適応
  1.人的資源の質向上(強い分野への集中)
  2.人口に中立的な社会保障、財政システム構築

  全体に、社会の資源配分を、高齢者から若年層や子育て層に移す方向が読み取れるのですが、その政策をどう決定するか、というところに困難があると思います。なにしろ高齢者とその予備軍の方が、いまや数が多くなりつつあって、そして民主主義は基本的に多数決なので。
  高度成長時には、官僚制のもとで傾斜生産方式がとられて、それが経済的な繁栄に繋がったとされていますが、再び傾斜○○方式によって、社会をリードすることができるかどうか。それを行う主体は誰か、などが問われるのかもしれません。(○○は何か適当な言葉を当てはめてみてください)

  あるいは、原理的にそれができない状態が、現在の日本や欧州型の制度が行き着いた限界であり、必然的にもたらされる人口減少が、他の政治制度に循環的に移行していく端緒になる、という方向の議論になるのでしょうか。


  そうそう、東アジアのいくつかの国での出生率急低下の原因を、日本のそれと比較することも参考になりそうな気がしますが、この日経の記事はその点には触れていませんでした。

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Comments

人口減少が国力低下に直結しているとは思えません。それは今までの現象をそのまま数字に当てはめているに過ぎません。今更単純労働人口が国力を押し上げる訳も無く、一人一人がより高度な訓練を受ければ生産性が上がると考えられるし、先進国を自認するならその方向に行くしかないと思います。経済はパイの配分なのですから受け取る人数は少ないほうが配当は多い。少ない人間でどうやってパイを大きくするかが問題です。まぁそうなると途上国からの詐取ということでまた問題になる訳ですが。
いずれにしても今のシステムでは世界は成り立ちません。まとまりの無い考えを述べてしまいました。

Posted by: itten | 2004.08.11 07:12 AM

うーん。確かにシンガポールみたいな、少ない人口でがんばっている国もあるとは思うのですが。。
1億のオーダーになってしまうと、粒よりというわけにはなかなかいかないかもしれません。いろんな人がいて、生産性の平均を押し上げるのは結構たいへんかも。
それは多様性の確保という点でいいことなので、否定したくはないのです。
それに、人口が多い国で、全員ハイレベルを目指すと、溜まったストレスが致命的に作用しそうな気がして、やっぱり難しいのかなと、いまのところ思っています。

Posted by: hski | 2004.08.11 08:00 PM

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