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2004.08.24

ダイエーの記憶

  子供の頃、家の近くにはじめて出店してきた頃は、ダイエーという店は光っていた。行き詰っていた地元のスーパーに代わって進出してきたのだったと思う。東京のベッドタウンで住宅が集積しており、大消費地の中心と言ってよい、スーパーとしては絶好の場所だった。

  はじめのころはその安さに驚いたのは確かだ。しかしある年に、どこかの野球チームの優勝セールと称するものに、親に連れられていったことがあって、そこで失望感を味わった。バーゲンと称して並べられている商品は、子供の目から見ても、買う気がなくなるような雑でかっこわるい商品だったのだ。そのとき初めて、安かろう悪かろうという言葉を覚えたと思う。慢心はかなり早い時期から始まっていた。

  あれから20年以上経つけれど、彼の企業はそのままの体質なのだろうか。
  数年前だったか、現社長が抜擢されてしばらくの頃、銀座3丁目あたりに期間限定の衣料品店を出していたことがあった。仕事場の近くだったこともあり覗いてみたが、子供の頃に感じた負のイメージから何も変わってはいなかった。銀座に出すような店ではなかった。

  メーカーによる流通支配に異を唱えて消費者の側に立つという当初の理念は、すばらしいものだし先駆的だったと思う。それだけにとても残念だけれど、もう解体に近い方法で出直すほかないのではないか。破壊のプロセスを経ずに再生することは難しいように思う。

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