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2004.08.15

インフレ期待は借り手の期待

  「クルーグマン教授の<ニッポン>経済入門」を、図書館で借りて読んでみました。「良い経済学悪い経済学」は予約待ち。
  難しい数式のところは飛ばし読み(汗)で理屈だけ拾うと、

  「流動性の罠」というものがあって、金利が0近くでは、お札を刷っても公共事業を発注しても、景気回復の呼び水になるわけではない、というところは理解しました。
  肝心の罠脱出方法は、長期にわたってインフレになるという期待をみんなが抱けばいい、という理屈もわかりました。割とまっとうな話しというか、それはわかっている人は多いと思います。

  で、そこからですが、インフレになることを期待するには、自分が金を借りている側でないと難しいのではないかと思いました。貸している側はインフレは嫌だろうなと。それって貯蓄好きの今の日本人の性向としてどうよ、というのが私の感想です。金を借りて消費しまくる米国人を怪訝な気持ちで見ている日本人が、借り手側に大挙して移るというのは、ちょっと期待しづらいのではないかと思いました。

  インフレ期待を広めるには、借り手にまわる人が増える必要があるのだけれど、そのためにはまず、インフレが期待できなければ、怖くて金なんか借りる気になれない。という堂々巡り。
何か信じるところがあって、巨額のローンを組んで不動産を買っている人は、なるほどインフレ期待なんだろうか。

全然的外れかもしれませんが。。
私の理解はその程度です。


  以前の記事で触れた、日本と米国の国債が紙くずになる可能性については、当然なるけれど値段が下がったっていいのではないの。ということでした。
  それがよくわかりません。国民の資産の多くは銀行預金や郵貯の形になっていて、それはいまや大量の国債に化けていると聞きます。その値段が下がるということは、預金を預けている人の資産が目減りするということで、いいんではないのと言って済ませるわけにもいかないのではと。事実、山形さんは注記として、調整インフレ反対論の有力な論拠かもしれないことは書いています。
  まあ、私は影響を受けるほどの金持ちでないのが幸せと言えば、それで済む話しではあるのですが(笑)。

  また、基軸通貨の利益ですが、これはこの本には書かれていません。
  自分の例で言えば、外国で預金の利息が年5%とかいう話を聞くと、その銀行に預けたくなるのですが、手持ちの円をその国の通貨に換え、いずれ円に戻すことを考えると、両替にかかる手数料が往復でばかにならないので、円のまま預けられたらなあ、と思います。それって円が基軸通貨になれば実現できるのかと思ってました。違うのかな。

  経済の話しはそんなところです。

  そうそう、政治が好きとか嫌いとかの話しが出ているようですが、私には関連がよくわかりません。私はクルーグマンさんと山形浩生さんが書かれていることは一応理解したと同時に、上記のような疑問も持った、というだけのことです。


[追記]あ、それは基軸通貨じゃなくて共通通貨? ユーロみたいな。
よくわからないけど、為替リスクも手数料もなしで年率12%で預金したいよう(笑)。

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