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2004.07.25

差異

  今日は極東ブログに2つもエントリが。そのうちのひとつは「自殺者で3万人、交通事故で1万人死ぬ社会

  Aという国では金融業者にいろいろ嫌なことをされて今日は全国で何十人だか自殺しました、という話と、Bという国では今日は駐留軍と打ち合いで25人死にました、という話は、並べてみると、何なんだろうと思います。これは同じような別の物か、それとも違うようで同じものなのか。差異の物差しをどうとるか。

  差異といえば、昔読んだ本にあった「赤の女王仮説」というのが印象に残っています。うろおぼえですが、この本かな。(表紙が記憶と違うような。。)ネットを探したら、この仮説を簡潔に説明してくれた文章がありました。
赤の女王仮説 Red Queen hypothesis

  まわりの雄が全力で変化して、雌の気を引こうとしている中では、雄なる自分も全力で変わり続けることで、相対的にはなんとか競争可能圏内に踏み留まることが可能になる、という説でした。雄を商品に、雌をお客様に置き換えて、まあ同じような構造もあると。変わらないことでやがては周囲との差異が際立つというのはレトリックですが、ちょっと考えれば間違いに気付きます。

  この説についての私の感想はというと、本質的な変化はそうそう起きるものではないから、平凡な固体が全力で変化しようとすると当然、微差の積み重ねになる。それは本質を見極めようとする者には邪魔でグロテスクなものに見える。と、当時は思っていたのでした。でも質量転換という見方に立てば、塵も積もれば山になり、山は岡とは別のもの、という考えもあるかも、と近頃思わなくもないようです(あやふや笑)。「本質」という考え方がかなり恣意的な物差しに基づいているせいなのかもしれません。


  自殺者と銃撃戦による死亡者の違いは難しいですが、社会には常に(進化に伴う)ある程度の歪があって、それが強く現れた部分で、ある程度の人が死ぬ、ということがあるのかもしれません。亡くなった方のご冥福をお祈りする一方で、仕方が無いよと思ってしまうマクロな気付きに、心が冷えていく思いです。

  その冷えた感じが暑い夏には心地よい? いやあそれはまたあぶないです。

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