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2004.07.13

再販制度見直しから脱線な話

  「著作物再販協議会」から。ここで紹介されている議事録「著作物再販協議会(第4回)議事概要」には、当事者の本音が見えるようで面白いです。

競争のポイントは、アーティストを発掘するとか育成することだということを理解してもらいたい。競争はその川上のところにあるのだということを話したかった。
つまり、アーティストを発掘、育成する流通業者(レコード会社や出版社)が、世に出るべきコンテンツを選ぶためにアーティストを競争させているのであって、一般消費者はレコード会社や出版社によって選ばれたものをただ受け入れればよいのだ、と言わんばかりです。競争の力点は、川上、アーティスト間にある、と。
  それに対して、再販制度見直しを支持する立場の意見は、「流通業者間の競争が不在なのではないか」です。川下の競争はどこへいったのか、と。

  「川上で競争」という視点は、なるほど、一消費者としては気付かない点でした。作品の価値を決めるのは、川下である消費者ではなく、川上である流通業者である、という主張のようです。と、ちょっとひねくれて受け取ってみる(笑)。

  ひねた考えはとりあえず置いておいて、上の主張を好意的に取れば、情報が氾濫する世の中には編集機能が不可欠である、と言っているとも読めます。あるいは、最近の言葉を使えば「エージェントによるリコメンデーション」が不可欠であると。それは確かに一理あるかもしれません。もちろん、だからといって流通業者間の競争がなくてよい理由にはなりませんが。

  不思議に思うのは、では、流通業者は、なぜあれほどの過剰な点数の作品を垂れ流しにしているのか、ということです。書籍を例にとると、以前の記事でも触れましたが、店頭では膨大な点数の書籍が、読者の手に取られることもなく消えていっているそうです。一体、出版社が主張する編集の機能は、有効に働いているのでしょうか。とてもそうは思えません。

  であるなら、いっそ川上の選択ということはもう諦めて、全部フラットなかたちで放出してしまい、出版社はリコメンデーション機能に徹するのもありなのではないかと思います。商売として、今の規模で成立させるのは、たいへん難しいとは思いますが。

  あ、そのひとつの形式が電子出版か。すべてのコンテンツを平等に(実費+α)でネット上に放出した上で、リコメンデーションで高利益率をあげる、と。
成立。。してほしいですね。流通・販売と抱き合わせないと、やっぱり無理かな。

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