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2004.07.10

匿名環境が必要な理由

   「「相互監視社会」の到来が生み出す恐怖~公権力と市民、アウトローの関係性
  長文でいろいろな点に言及しているので、読むのがたいへんなのですが、

国民が、歴史的闘争の末に,〈国家〉を憲法という命令に服さしめることで、恐い〈国家〉を何とか手なずける──これが近代社会の最大の柱であるところの「立憲政治」の意味だ。我が国でも、治安維持法の下で特高警察が活動し、社会主義者が激しく弾圧されていた頃、官憲は、〈国家〉は、何よりも恐れられていた。
しかし今どきの日本人たちは、〈国家〉よりも、テロリストやアウトロー、外国人犯罪のほうが恐いらしい。国民が、自ら血を流した闘争の末に、何とか〈国家〉を手なずけた経験を持たない日本人たちは、〈国家〉が恐いという自分たち自身の経験を、西洋近代社会に比べると忘れてしまいがちなのだ。
このあたりがポイントかと思います。そして、私がネット上に匿名環境を残すべきと考える大きな理由のひとつが、これです。

  便所の落書きもどきやそれに類する行為は、確かに被害者にとっては不愉快だろうとは思います。しかし、所詮は堪え性のない人達がやっていることであり、いずれ飽きれば止むでしょう。少なくとも、社会全体を害するものではない(やや酷な言い方で気が引けますが)。
  それに対して、国家による個人(民事)への介入は、エスカレートしはじめたら容易には止まりません。まじめに組織的に行われ、遊びも緩みもなく、行くところまで行ってしまう危険が大きいと思います。それは社会全体をひどく損ないます。

  ネットの実名/匿名議論で、匿名環境を否定する主張には、この国家に対する怖さの感覚が抜け落ちていると思うのです。

  もう少し、長い目で匿名環境の発展を見守ってみたい。リテラシが上がってくれば、日本人はあるいはアメリカ人よりも、匿名環境を上手に使いこなすのではないかと思っています。


  でも、匿名環境からまっとうな意見を伝える人をアウトローとは呼べないなあ。体制内から匿名発信という立場の人を、体制側に追いやりたくないし。この辺りはもしかすると、昔読んだ「司政官」の影響かな(笑)。

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