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2004.06.11

P2Pファイル交換と駐車違反

  前の記事の続きです。
  P2Pの仕組みにおいて、流通しているファイルを削除する/しないの選択肢がない、という点には、確かに問題があると思うのです。Winnyには削除機能がありませんでした。ですから、削除機能をつけようという意見には一理あると思います。

  一方、削除できるようにすることで「できるのにしないことを罪に問う」可能性が生まれますが、そこは実装のさじ加減で乗り越えられないかと思います。感覚的に近い比喩を挙げるとすれば、「駐車違反」でしょうか。

  駐車違反は、一応法律違反ではありますが、悪質なものから軽微なものまで、さまざまな異なる対応がとられています。また、駐車していい場所に停めることはなんら問題ではありません。その知恵を、ファイル交換にも生かせないかと思うのです。

  実際の運用をイメージしてみます。
  まず、自由に流通してよいファイルについては、なんら問題はありません。
  次に、本来、流通させてはいけないはずの著作物については、軽微な初犯に対する罰金から、悪質な繰り返し犯に対する研修(費用違反者持ち)などまで様々ありえます。
  また、容認できないファイル(例えば幼児ポルノ)は、別種の悪質なケースとして、罰金を飛び越えて告発ということもあるかもしれません。

  そして、これらの対応は、駐車違反と同じく、膨大な違反の海(笑)の中で、時代ごとの許容度に応じて摘発コストが配分されるようにすることで、自律的に調整されていくようにします。

  違法ファイルが特定のパソコンに存在することを知る方法は、強すぎず弱すぎず、自動化やスケールが難しいものを考えます。例えば覆面パトカーならぬ、覆面ノードを使うことができるかもしれません。いきなり摘発するのが酷であれば、1回目に警告、その後一定期間内に改善されない場合に摘発、ということもありえます。これはタイヤに付けるチョークですね。(笑)
  技術に詳しい方に方法を考えていただければ嬉しいです。

  著作物のコピーについては、グレーゾーンが大きいため、駐車違反に対する対応のような、幅のある方法が検討されてもよいのではないかと思います。

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