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2004.05.19

多段階の公共性

  著作権の問題は、市場に任せていいと思うと書きましたが、それについて少し書きます。

  問題の焦点は、やはりDRM-micropaymentの技術のセットでしかないと思います。これまでは、技術的に実現できなかったので、公共性と商業主義は水と油のように閾値で分けられていましたが、この技術セットが実用になれば、公共性から商業主義までの間に、多段階のありかたを設定することが、市場原理のもとで可能になると思います。

  winnyの件では、分散型の流通形態が著作権のありかたに関係があるように言われているかもしれませんが、そうではないと思います。流通形態が深く関係しているのは匿名性であって、著作権ではありません。実店舗で貨幣を使ってする買い物と、オンラインショップでクレジットカードを使ってする買い物を思い浮かべるとわかります。

  著作権の話は、DRM-micropaymentを軸に考える。流通形態は本質ではない。
  匿名性の話は、流通形態に沿って考える。

  それだけの話なのですが、ついでにあれこれ、とりとめもなく書きます。

  仮に国会図書館が著作物の電子化に成功して、貸与権に則った対価を著作者に払いながら公開するならば、それは公共性と商業主義の間のひとつの妥協になると思います。このとき、著作権に対する対価の支払いを保障するものは何か。DRM-micropaymentでしょう。図書館のような集中管理型か、winnyのような分散管理型かという流通形態の違いは、問題の本質ではありません。

  ニッチコンテンツが流通しうる土壌として、winnyはひとつの解かもしれませんが、唯一のということではありません。図書館のような歴史ある仕組みでも同様に可能です。著作者自身も含めて誰も、そうしようと思わなかっただけだと思います。

  この手の話は、とっくに結論がでているような気がするのですが、どこかに簡潔にまとめた文章がないものでしょうか。どこかに既にまとまった解があって、検索すれば出てくるはずという、ネットユーザにありがちな錯覚かもしれませんが。

  もっと筋の通った書き方で、いずれまとめを書こうと思います。

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