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2004.05.03

パッション

  イエス・キリストの最後の1日を、*写実的に*描いて、米国で議論を巻き起こしたそうですが、温和な日本人の私には重い描写でした。イエスの弟子達の献身的な布教活動の陰には、実は、処刑の酷たらしさも一役買っていたのかもしれません。以下は当たり前ですが雑感です。


▼やむなく刑の執行を認めたローマ総督を見て:権力を持つ者は、内なる良識よりも政治的なバランスを優先するものだということ。それが彼の仕事だということ。
▼ユダヤ教の司祭達を見て:既得権を守るために宗教的感情を利用することは、効果的であると同時にとても危険だということ。
▼刑の執行にあたった兵士達を見て:弱い立場にある者は、自分よりさらに弱い立場の者に対して残虐になり得ること。
▼それらを見通して十字架に掛かったイエスを見て:何も言うことはありません。

  この映画は米国の政治に強い影響力を持つとされるユダヤ人を否定的に描いたとする意見もあるそうですが、私には、ユダヤ人に限らず存在する普遍的な人の罪を正しく描いているように見えました。時節柄、イラク絡みでいろいろな解釈を付けられるかもしれませんが、あえて普遍性のあるメッセージとして受け止めたいと思います。

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