« 富士五湖年間パスポート。。はどうよ? | Main | 捕虜虐待 »

2004.05.03

Googleは社会的企業

  GoogleがIPOにあたって、株主のためのオーナーズマニュアルというものを出したそうです。Cnetの記事から。

  中でも、株式を2種類つくって、経営権を創業者が持ち続けられるようにしたことは、ネット企業の社会的性格をよく知る創業者ならではの工夫だと思います。
  ネットサービスは寡占化が進みやすいと言われていますが、そうであれば必然的に、企業の社会的責任も重くなります。少数の寡占企業に社会が依存することになるのですから。

  そう考えると、ネット絡みのIT企業は多かれ少なかれGoogleと同様、インフラ企業としての自覚を持たなければなりません。Microsoft,Sun,Oracleといった企業がしきりにオープン化を模索している例などを見ても、その背景には、必ずしもビジネス上の要請だけでなく、社会的責任を自覚しなければ企業として立ち行かないという感覚の広がりがあるのかもしれません。この業界も大人の成熟に向けて踏み出し始めているということなのでしょうか。

  記事では、かつて同じような企業文化を持っていたYahooが、IT不況を切り抜けるためにその文化を放棄せざるをえなかった例に触れています。Googleはそれも参考に、Dual class votingの仕組みを採用したのだろうと思います。メディア企業では既に実績のある手法だそうですから、Googleが長期的利益、社会貢献や社員の福利を重視する方針を保つことは可能かもしれません。
Googleの今後をますます注視したいと思います。

[追記2004.05.04]
梅田さんの記事「GoogleのIPO申請、そのやり方に異議あり」では、Googleの唯我独尊的なIPOに反対の意見が書かれています。確かに公開企業のガバナンスとしては、おかしなことなのかもしれません。ここでは2点だけ指摘するにとどめたいと思います。ひとつは、Dual class voting がメディア企業で採用実績があるとされていることをどう考えるか。もうひとつは、公開株を買い占めて唯我独尊的経営を行う資本家の危険、をどう考えるかです。
因みに、VCの資金でこれまで成長してきたのだから、という主張は、IPOによって十分なリターンがVCに還元されるのであればよいのであって、Dual class votingかどうかとは直接関わりのない論点です。

ああ、でも、梅田さんのガバナンスに関する指摘は、一面、見事に正しいなあ。。

[追記2004.05.05]
渡辺さんの記事が冷静に分析していてGOOD.

|

« 富士五湖年間パスポート。。はどうよ? | Main | 捕虜虐待 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/7081/528890

Listed below are links to weblogs that reference Googleは社会的企業:

» Googleの経営理念 [ビジネスチャンスノート(技術系)]
Pageが執筆を担当したその書簡には、二人の共同創業者と同社CEO、Eric Schmidtの3人による指導体制から、短期的な利益のために企業理念を曲げるような... [Read More]

Tracked on 2004.05.06 at 08:58 PM

« 富士五湖年間パスポート。。はどうよ? | Main | 捕虜虐待 »