« イラク穏健路線での復興 | Main | 三菱自幹部といまどきの若者の共通点 »

2004.05.06

blogの差別化

  田中良和さんのblogに久しぶりに載っていた記事に、ビジネスとしてのblogの今後の見通しが簡潔に書かれていた。それによれば、blogサービスは今後、機能面の差はなくなり、雰囲気の差で優劣がつくようになるという。
  その意見を否定はしないけれども、私はもうすこし現実的なことに注目したい。、それは、安定性や信頼感と、新サービスへの対応力の2つだ。

田中さんは言う。

このフェイズで重要になってくるのが、「コミュニティとしての場の力」と「文化、デザイン、雰囲気、細部の使いやすさなどの(いわゆる)クオリア」だと思っています。
  しかしかつてのBBS文化をサービス提供側として経験してきた立場からは、やや異論がある。BBSのようなプロバイダ会員に閉じたサービスと異なり、blogはRSSを基盤にした開かれたサービスだ。どのプロバイダを使っていても、blogでありさえすれば、他のプロバイダ上のblogの書き手と交流することに何の不都合もない。そうした開かれた環境のもとで、はたしてプロバイダごとの文化やコミュニティと呼べるほどはっきりしたものが生まれるのだろうか。むしろblogはパーソナルなものであって、プロバイダのカラーとはあまり関係がないのではないか。

  私はむしろ、サービスの信頼性や新しい機能への対応力の方が、ビジネスとしての勝敗を分ける、より基本的な要素になると思う。信頼性とは例えば、サーバの落ちにくさ、プロバイダ責任制限法の運用姿勢などであり、対応力とは例えば、ソーシャルネットワークとの連携機能の追加などを指す。

  もちろん、blogがもっと広く使われるようになり、服や靴と同じように日常的なものになれば、見栄えやわずかな使い勝手の差が重要になってくるかもしれない。しかし、今はまだ、著作権の所在や、個人情報の扱いといった基本的な事柄に、解決すべき点、新規にサービス開拓すべき点の重点はあると思う。blog記事の出版、あるいはソーシャルネットワークとの連携、と思い浮かべてみれば、まだ未解決の基本的な問題を手探りしている段階ではないか。

  現時点ではまだ、ファッション的なことよりも基本機能に目を向けてほしいと思う。基本機能を拡張していくことこそが、blogが一時の流行でなく、パーソナルなコミュニケーションの新しいツールとして発展を続けるために必要なことだと思うのだ。

|

« イラク穏健路線での復興 | Main | 三菱自幹部といまどきの若者の共通点 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/7081/548226

Listed below are links to weblogs that reference blogの差別化:

« イラク穏健路線での復興 | Main | 三菱自幹部といまどきの若者の共通点 »