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2004.04.10

匿名発信と情報リテラシ

  「2ちゃんねるの発信者情報開示命じる仮処分 東京地裁」  武富士の疑惑に関する記事を書いたジャーナリストを誹謗中傷する書き込みについて、そのIPアドレスと発信日時を開示するよう命じた仮処分が出たそうです。同法に基づいて情報開示を命じる仮処分は、初めてのケースになるのかもしれません。
  2チャンネルは、弱い立場の個人が匿名で企業を攻撃するケースが一般的かと思っていましたが、このケースは逆に、悪事を表沙汰にされたくない企業が、匿名の仮面を借りて個人を攻撃して、失敗したケースなのかもしれません。もちろん開示結果を待たなければわかりませんが。

  社会的な力ある存在に対する歯止めと考えられていた匿名の場が、逆に力あるものにも利用されかけていて、しかしうまくいかなかったことに着目して、こんなことを考えました。

  匿名の場に投げ込まれた情報について争いが起きたときは、第一に、その情報が事実かどうか、第二に、情報が事実であるとしてそれは社会的に許されることかどうか、の二点だけに注目すること、それが情報リテラシを高めることになると思います。当事者が個人か企業か、またどちらが匿名発信者かいうことは主要な関心事ではないのです。

  とはいえ、第二の点ゆえに、匿名の場というものは常に、個人よりは企業、私的存在よりは公的存在にとって不利になります。社会的に許されることかどうかという争点は、私的存在よりも公的存在にとって、より重い意味を持つからです。

  そう考えれば、匿名の場というものが、国家、企業、あるいはマスコミなどの公的な存在から嫌われ、活動を限定されようとしていることに、深く納得がいきます。東浩紀さんが唱えている情報自由論は、そういうことを言っていたのかなあと、遅まきながら気づきます。違っていたらごめんなさい。

  それはそうと、情報自由論の単行本待ち遠しいです。

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