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2004.04.22

世界の神経系の進化

  「インターネット時代をリードできない「PC世代の限界」」を読んでいて、インターネットは世界の神経系だということを改めて思い出しました。

  梅田さんは記事の中で、PC時代は「個人のEmpowerment」、インターネット時代は「世界中がつながった状況全体のEmpowerment」の時代であるとして、PC時代の天才といえども、ネット時代をリードすることはできないと結んでいます。
  前世代の限界の話はもちろん在ると思いますが、私はむしろ、世界の神経系としてのインターネットが、ひたすら規模を拡大する時代が終わり、今度は意味的な進化を始める時代に移りつつあることに目を向けたいと思います。

  前世代のネットは、何はさておき繋がることに重点を置いてきました。いわば、世界の神経網を拡大する時代です。それは確かに個人のEmpowermentをもたらしました。
  それが一段落した今後は、その神経網の上に、濃淡、階層、冗長、不可逆、隠密、など、より複雑な、社会に即した構造が実装されていく時代になると思います。近頃盛んなソーシャルネットワークなどは、そのひとつの表れでしょうか。

  ネットは、その上に実装されるすべてを、リアル社会におけるよりもEmpowerするだろうと思います。ですから、抑圧的な社会であればネット上にも抑圧の仕組みが現れるでしょう。中央集権的な社会であれば、それが現れます。中国におけるネットはそうかもしれません。ムラ社会にしてもそうでしょう。ソーシャルネットワークはそうなる可能性もあります。それは困ったことではあります。

  しかし救いはあります。一足先に、個人も同様にEmpowerされているということです。
  希望を持って前に進みたいものです。

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