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2004.02.17

電話録音の公開

  某ITベンチャー企業と某金融ベンチャー企業の間で、もめごとがあるそうだ。ITベンチャー企業側が、携帯でのやりとりの録音をホームページ等で公開したりもしているらしい。もめごとそのものについてコメントする気はないのだけれど、電話のやりとりを録音して公開することについて、考えたことを記録にしておきたい。

  従来の感覚では、企業間でのやりとりは取引上の秘密として扱い、利害関係のない第三者、ましてや不特定多数に対して公表するなど、ありえないことと考えられてきたと思う。事実、今回の件でも、「会社つぶしてもいいんだぞ」との発言をしたとされる金融企業側は、「守秘義務に反する」旨の反論を行っているという。
  しかし、守秘義務を最上位に置く規範が、例えば総会屋による企業への恐喝をやりやすくしたのではなかったか。また、社内で行われた違法行為を社外には漏らさず処分するなどの行為にも繋がっていたのではないか。
  そう考えると、守秘義務の規範は絶対ではないとする価値基準が、広がり始めているようにも思える。特に、違法行為や反社会的な言動に対しては、むしろ積極的に公開すべきという規範が新たに認知される可能性があるのではないか。この規範(行動基準)は、力のない側が、公共の価値観を味方に付けて、力ある側に対抗する手法として、今後定着しそうな予感がある。
  東芝ユーザーサポートの不手際の件は個人対企業の構図だったが、企業対企業でも同様の構図が広がるかもしれない。

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