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2004.02.01

陪審コンサルタント

  「ニューオーリンズ・トライアル」は、陪審コンサルタントという職業をテーマにした映画だ。そんな職業があるのかどうか知らないし、映画で見る限りでは違法行為なしでは務まらない仕事のようだ。なにしろ、中立であるべき陪審員に影響力を行使して、判決を有利に導くという仕事なのだから(笑。
  現実にある職業かどうかは置くとして、映画では陪審制度の問題が取り上げられている。米国人自身も、この制度に問題がないと思っているわけではないことがわかる。提起された問題点は、「思想信条が公平中立な陪審員などいない」「召喚されると生活の妨げになる」「金や脅迫で陪審員が操られる危険がある」など。
  そうした問題点があるにもかかわらず、米国の陪審制度が、有罪か無罪かの判定を陪審員だけに預けていて、判事はそれに関わらない。民主主義やコモンセンスを信じるという強い意志があるのだろう。

  映画の方は、陪審制度と銃規制の問題を絡めて、うまくできている。陪審員を操ろうとする主人公達の動機付けとして、銃製造会社側の陪審コンサルタントの暗躍を阻止するという点を持ってきたのはうまい。その主人公たちが、学校内銃乱射事件の犠牲者だという設定も、動機を強く補強していて説得力がある。なによりも、銃製造会社が被告という設定は、裁判を裏で操る陪審コンサルタントという職業の存在にリアリティを与えている。本当にありそうだ(笑。
  コンサルの暗躍までいかなくても、銃乱射事件で銃製造会社の罪を問うという訴訟は、ありそうにも思える。実際はどうなのだろうか。

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