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2004.01.06

「情報化社会と人権」

なかなかいい本を見つけたのでメモ。
新版 情報化社会と人権」 明石書店 山下栄一 井上洋一

全体に平易な言葉で本質をうまく表現してくれていると思う。漠然としか分かっていなかったことを、はっきりさせてくれて、勉強不足の私にはたいへん有り難い本。
例えば人権とは何かについて、

権力の行き過ぎに対して、人間が人格的存在として持つ固有の尊厳を取り戻し、擁護していこうとする闘いを通して、徐々に勝ち取られてきた人間社会の基本原理こそ人権なのである。
人間社会に不可欠な秩序を作り出し、保持していくために、人間社会には何らかの形の「権力」が必要である。だがその権力は本質的に乱用への傾きを内蔵している。そこから、人権の理念の確立が人類の存続そのものにとっても、不可欠の重要性をもつことになる。人権が何よりも尊重されるような権力の形態が、言葉の本来の意味での「民主主義」国家なのだといえよう。
と、実に平易に説明してくれている。類書で「人権の定義」としてしかつめらしく記述されるような、分かりにくさを排除していて、嬉しい限り。

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