インターネットはOS(=インフラ)
ときどき見かける、「インターネットはインフラ」論のひとつ、「インターネットはOS」論の紹介記事があった。
オライリーのインターネットOS論
CISCOはBIOSで、ネットはOS、という比喩がおもしろい。
「I tend to call this the "true Internet era." We could also call it Internet 3.0 (with the old telnet/ftp era being Internet 1.0, and the web being 2.0).」という時代区分は納得できる。
アマゾンやeBayの付加価値の源泉はソフトウェアではなく、保有ユーザのクリティカルマスだ。というあたりは、マーケティング屋さんの間では常識だ。Tim O’Reilyのような、マーケティング専門家ではない人にも、そうした認識が拡がっているということか。
自分が「internet operating system」と呼ぶ理由は、ウェブと従来のデスクトップ・アプリケーションを超えて、「new network-based services」が生まれているからだとTimは言う。それは何か。P2P file sharingであり、distributed computationであり、location servicesであり、searchであり、identity managementであり、このリストがどんどん膨らんでいくのだ。そういう層をIOSと呼ぶべきであり、シスコのIOSはむしろインターネットのBIOS層みたいなものなのだなるほど。ここはわかりやすい比喩になっていると思う。
「そういう層」を、アプリケーションと呼ばずにOSと呼ぶことで、インターネットアプリケーションと考えられてきた各種のサービスが、実は社会のインフラであるということを、よりはっきり示せる。ひとしきり話題になった「Google八分」の問題は、Googleサービスがアプリケーションではなくインフラ(=OS)であると考えれば、問題の大きさが理解できる。
梅田さんはまた、同コラムの別記事「まだインターネットは始まったばかり」の中で、ジェフ・ベゾスの講演で、ネットを電気に例える話を紹介している。「明るくする」目的で用意された電気というインフラが、「明るくする」以外の目的にレバレッジできることに人々が気付いたとき、電化製品というものが生まれた、という。そして、ネットはまだ「明るくする」段階だ、というのがビジョナリとしてのベゾスの考えだというのだ。そして、アマゾンは
基盤となる技術が進歩し、ディスクがどんどん安くなり、バンド幅がどんどん安くなり、CPUもどんどん安くなり、我々のビジネスにとっての素材(生の食材)がどんどん安くなる中、我々は、いかにしてさらに安くなっていく素材(生の食材)を利用して顧客にとって特別な何かを提供するかを明らかにし、そういう基盤イノベーションの上位レイヤーに価値を創出するのだ。まったく同感である。接続プロバイダのサービスも cheeper and cheeper になり、その上のレイヤで付加価値を競うことに焦点があたる時代が来るに違いない。
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