blogメディアの社会性
blogの社会性について、わかりやすくまとまった指摘があったのでメモ。
「またいらないモノ買っちゃったよ」の記事「04・01・12 blogで何がどう変わるのか?」から。
著者は、ホームページとblogの違いは、マスメディアが持っているような社会性の有無であるという。blogは「観ている側が暗黙のうちに「皆が観ているだろう」という期待や仮定をもって観ている」TVと同じような社会性を持つ可能性があるというのだ。blogが社会性を持つ理由としては、トラックバックによる逆方向のリンクをあげている。
概ね賛成だが、少し補足したい。
筆者も言及している「Six Degree」のイメージは、これまでの現実の世界においては、広がりに限界があったとも言われているのではないか。その理由は、中継するノードが生身の人間であり、情報伝達の物理的限界や情報選択の嗜好から、伝えられる情報にある種のフィルターが掛かるからだ。
トラックバックは自動的に行われるので、ノードの管理者が意識的に個々のトラックバックを選択的に排除しないかぎり、フィルターは働かない。「Six Degree」のイメージが理屈どおりに実現する可能性があるのだ。
もちろんこれは一方で、情報の希薄化につながるかもしれない。的外れなトラックバックやスパムを排除できなければ、結局は「からっぽの洞窟」にもなりかねない。
コンテンツを吟味して流す「放送」に対して、技術論的発想から語られがちな「ネットワークメディア」がコンテンツの妥当性をどうやって保つのか、これからの課題だ。
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