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2003.12.20

企画屋の反省2

  さて、前の記事に引き続いて、本題の反省にはいる。
  Niftyでは、接続には頼れないことを、某社よりも強く実感しているようだ。Weblogは、会員数と利用単価増の有力なコンテンツとして、すぐに理解が得られたのだろう。まず、社内の理解度に、某社とは大きな違いがあった。
  次に、自社のサービスの位置づけについての理解が、両社では違っていた。Niftyでは、利用者に提供するサービスはおそらく「ネット体験」であるのに対して、某社では「ネット接続」に過ぎなかった。そのため、Weblogのようなコンテンツ(環境)を提供することの意味を小さく捉えていたのではないか。
  第三に、付加価値の源泉に対する認識の違いがあった。Niftyでは「どんなサービスを提供できるか」を主軸において、社内外の体制を組み上げ、迅速に準備を進めた。その、組織力と行動力が価値を生み出すことになった。このあたりは古河社長のblogでかいつまんで触れられている。それに対して某社では、自社の技術者の範囲でしか組織や事業を構想できない。不足している技術やアイデアは、外部から買ってくるという発想が弱い。純血主義が有効な時代もあったかもしれないが、いまはそうした時代ではないと思う。むしろ、適度に社外から技術導入し、社内技術者にプレッシャーを感じてもらう方が、会社は健全に発展できるはずだ。

  こうした点を、いま振り返ってみて、企画屋として自分はもっと有効に行動することができなかっただろうか、と反省している。社内のコミュニケーションの悪さ、社外との風通しの悪さ、高収益からくる慢心、そうした諸々を打ち破れなかった。経営の問題だと言われれば、そのとおりかもしれない。しかし、経営が悪いから企画ができませんでした、と安易に言うことはできない。経営は現場を知らないのが常だから、企画者は、世の中の変化の兆候を捉えたら、それをわかりやすく伝えなければならないはずだった。それが、自分としての大きな反省点だ。

  最後にひとつ、企画の効果についてメモしておこう。仮にWeblogの企画が、思ったほど成功せず、それ自身では採算にあわなかったとしても、企画によって、既存会員が活気づき、新規入会が増えるのであれば、それは大きな間接効果だといえる。現に私も、TypePadからココログに乗り換えるために、はじめてNiftyのIDをとった。たとえWeblogが下火になっても、取得したNiftyIDを通して、業者と利用者の間の壁は確実に低くなった。それが、別の新たなサービスの利用につながりやすくなったのだ。そうした効果が、企画にはあるのだと思う。頑なにその効果を否定したり、単独での採算だけを考えていても、未来は開けない。

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